2025 10月の1週目
- ayatakasasaki
- 10月8日
- 読了時間: 2分


10個も歳の離れた先輩と映画を鑑賞したのちに、近くにいい店があると訪れた蒲田の老舗。昭和の香り漂う賑やかな店内で焼き鳥や定番の居酒屋メニューに舌鼓を打っていると、隣のテーブルで70代と思しき男性と20代と思しき男性が競艇の話で盛り上がっている。
どうやら70代の男性が今日の勝負に勝って羽ぶりがいいらしい。20代の男性の横には程なくして彼女と思しき女性がお訪れ年配男性に勧められるまま、ここぞとばかりカップルでご飯を食べまくっている。おそらくギャンブルの勝者が若者にご飯をご馳走している構図だ。
不思議な組み合わせだなと思っていると、先輩の方も同じ思いだったのか、いとも簡単い隣の席に話しかけしまう。どうやら年長の男性と若い男性は競艇場で今日偶然出会って会話した流れで飲みに来たらしい。女性はバイト終わりにここで合流したとのこと。
70代と思しき男性は、よほど羽ぶりが良いのか、我々も誘って蒲田のディープな店を紹介してくれるという。これは滅多にない特殊イベントだと思い、ありがたく着いていくと本当にディープ。初めはタイのカラオケスナック、次は中国のカラオケスナック、店員さんは全員現地の国の方で先輩より年上。現地の家庭のご飯を振舞ってくれる。その後は朝までやっているというバーに落ち着いた。年長の男性はどの店でも親しまれており、暖かく迎えられた。仕事のこと、蒲田の歴史、個人の歴史、さまざまな話を聞いて、映画何本分の物語を拝聴させてもらった。若いカップルもとても気さくでお酒好き。今の世の中なかなか珍しい。そういえば私の先輩は以前武蔵小山で飲んだ際も隣のテーブルの方々と仲良くなってその後店を梯子した記憶が蘇る。コミュニケーションって大事。
最後に老人が「じゃあな!」と言って商店街の奥へ去っていく後ろ姿がとても勇敢で威厳があるように見えたので写真をパシャリ。感謝は尽きない。

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